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緑薫るユートピア 南オーストラリア

豪州のワイン

豪州のワインは今から約200年前、ヨーロッパからの入植者によって、シドニーに木が持ち込まれたことに始まった。船でやってくる入植者たちは、長い航海のため保存性の高いポートワインしか持ってくることが出来ず、「じゃあ木のまま持っていって植えてみようじゃないか」ということになったらしい。今やオーストラリア全体で64のワイン産地があり、生産量は世界第6位を誇る。そのうちなんと約60%は南オーストラリア州で生産されているのだそうだ。


有名な産地がいくつかあるが、今回のワインの旅は、知る人ぞ知る赤ワインの聖地『クナワラ』から。クナワラには25のワイナリーがあり、フランスのボルドーに気候がよく似ているといわれている。水捌けがよく、鉄分を多く含んだ粘土質の赤土(テラロッサと呼ばれる)が赤ワインになるカベルネ・ソービニオンという品種に特に適しており、全体で約5万トンの生産量のうち6割方は赤ワインになる。ミントやダークプラムを含んだような味わいは、欧米のものに引けをとらない美味しさで、昨今世界中の注目を浴びている。

ワイン

『バロッサ・バレー』はアデレードから北へ車で90分ほどのところに位置する。やや温暖な気候のためシラーズという品種が適している。ワイナリーマップを片手に、「JENKE」という、日本風に言えば造り酒屋、ブドウの栽培から醸造・販売まで一家で行う小さなワイナリーを訪ねた。ブドウの絵をあしらったTシャツがお似合いのおばあちゃんと愛犬ロジャーが迎えてくれる。「二人の息子が跡を継いでくれて、一人は栽培家、一人は醸造家になってくれた。今後?大きくするつもりはないわ、自分たちのよさが失われるもの。バロッサの魅力?もちろん『人』ね。」栽培と醸造が分業された大きなワイナリーが多いなか、絵本に出てきそうな小さくて可愛らしいワイナリーの生産量は年間わずか100トン。ここに行かなければ手に入らない。試飲のワインをたっぷりとグラスに注ぎながらバロッサの魅力を語る彼女はここバロッサが大好きで、誇りで、それがワインの味にそのまま表れている気がした。